cinema Lyrics

触れた雨は肌に宿す熱

晴れた日の空の温もりに

想いは言えず

抱いた天恵が霧散して消える

癒えること無い

記憶をなぞり立往生　

悲観的なCinema

記憶を投影すスクリーン

刷りきれるテープと延びきった影

止まったシーンで降り続く雨

繰り返される再生

シアター沈み続く深海へ

外からのサルベージを願い

今日も１人座席へ座り

思いの丈を俯瞰で見つめる

映写機は回りグルグル

手に持つをペン回し　

想いを進ませる

記憶の投影

想いの変形

生への執着を望んで

手放さない事が免罪符

落ちた気持ちは焚き火へくべる

やがて煙となり

上がり君の隣

意味は永遠に水面となり

今を写す写し鏡

確かあの日は正に

空見えた輝きに

五感を研ぎ澄ました火

痛いくらい爛れた

心の陰置き去った想い

抜いた剣に並べた五つの首や

想い人と結ばれるLove story

会えない人に再開する　

ファンタジーなど

ここには、無く

一人で涙流したアノニマス

似たり寄ったりな想い　

今も積み重ねる世界で

彼一人の涙もその一部

歪んだ恒久が価値観に変わり

とりとめ無い諦念に姿を変えた日

綴った想い空へ羽ばたき

何れ、何度目かの

自分に宛てられる手紙

これは目の冴えた夜の話